コエンザイムQ10
1957年にクレーン博士によって心臓細胞のミトコンドリアの中にオレンジ色の物質が発見されました。それがコエンザイムQ10です。コエンザイムQ10はからだのあらゆる細胞に存在し、わたしたちが生きるためには欠かせない働きをしている補酵素です。 コエンザイムQ10はもともとわたしたちの体内で合成されている物質で、足りなければ生死に関わるほどコエンザイムQ10効果は重要なものです。
コエンザイムQ10の働きは2つあります。 ひとつは、食事の糖や脂肪、アミノ酸などを生きるためにエネルギーに変えてくれる 働きです。体内では細胞の中のミトコンドリアと呼ばれる小器官によってエネルギー が作り出されています。これがないとうまくエネルギーが生産できないということ がわかっています。 もうひとつは、細胞を活性酸素による酸化から強力に守り、若々しいカラダを維持し老化から守る働きを持っています。 細胞のミトコンドリアに入っていける唯一の抗酸化物質といえます。
効果
金属が酸化して錆びるように人間の体を作っている細胞にも酸化は起こります。 この酸化の原因は活性酸素です。活性酸素はウィルスや細菌などを攻撃する良い面もありますが、増えすぎてしまうと正常な細胞やDNAに対しても攻撃をしてしまい、ガン、老化、糖尿病、動脈硬化など様々な病気を引き起こす原因となってしまいます。 活性酸素を撃退する抗酸化物質としてビタミンEが有名ですが、細胞脂質の酸化を最も防止するビタミンEはコエンザイムQ10がないと抗酸化力が発揮できないどころか逆に酸化を促進してしまうのです。 コエンザイムQ10は、増えすぎた活性酸素を減らすことによって、体の内側から美しく健康にしていきます。
コエンザイムQ10は代謝速度をあげ、体重の減少に寄与することが明らかにされています。 コエンザイムQ10の補給によりカロリーの燃焼速度が増加することが分かっています。肥満患者を対象に、100mgのコエンザイムQ10を8~9週間摂取した実験では、コエンザイムQ10欠乏者の体重減少量は、コエンザイムQ10レベル正常者の体重減少量の2倍以上だったそうです。食べても太らない人は血液の中に高レベルのコエンザイムQ10を含んでおり、細胞の中で代謝によるエネルギーの効率化を高め、減量を促進します。これがコエンザイムQ10効果につながります。
もともとコエンザイムQ10は心臓病の治療薬だったこともあり、うっ血性心不全に大変効果の期待できるものです。心臓のポンプ機能が正常になることから、不整脈や低血圧によるめまいや頭痛・肩こり・むくみ・手足の冷え性を軽減する効果があります。
コエンザイムQ10は強力な抗酸化物質であることから、細胞の酸化を防ぐことによる抗加齢効果も期待されています。血圧の高い状態が続くと動脈硬化をひきおこしますが 、コエンザイムは活性酸素を取り除きしなやかにし、高血圧による心筋梗塞や脳梗塞から守る効果があります。
コエンザイムは肌を紫外線による活性酸素のダメージから守り新陳代謝を促し、肌の衰えを改善します。また皮膚に塗ることによるシワの改善効果が確認されています。 |